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サマリア
サマリア
サマリア


監督・脚本・編集・美術監督:キム・ギドク
撮影:ソン・サンジェ
出演:クァク・チミン、ハン・ヨルム(ソ・ミンジョンより改名)、イ・オル 他
公式HP
2004年*韓国*95分*R-15


レビュー
ヨジン(クァク・チミン)は父・ヨンギ(イ・オル)と二人暮しの高校生。
彼女の親友はチョエン(ハン・ヨルム)。自らをバスミルダ(売春婦でありながら男性達に仏教の教えを伝えたというインドの女性)だと言い、ヨジンとヨーロッパ旅行へ行く為に、ためらいもなく援助交際を続けている。
ヨジンはそれを嫌いながらも、チョエンの為に見張り役として行動を共にしていた。
そんなある日、ヨジンが見張りを一瞬怠った隙にホテルへ警官の取り締まりが入り、チョエンは逃れようとホテルの窓から飛び降りてしまう・・・。

「この痛みを抱いて生きる」
第54回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(監督賞)受賞作品。

もう随分前に、めざましテレビ?だったと思いますが、この作品の紹介があっていて、モン基地がず〜っと「観たい!」と言い続けていた作品。
レディースデーになると「サマリアは?」と何度も聞くのでウンザリしてましたが、4日からこちらでも劇場公開が始まり8日にようやく観る事ができました♪

公式HPもあんまり見てなかったし、チラシも持って無かったので想像していた内容と少し違っていましたが、期待通りというかそれ以上にキム・ギドク監督の素晴らしい才能を感じさせる作品でした。

キム・ギドク監督作品でこちらの「春夏秋冬そして春」↓
春夏秋冬そして春
ずっと観たいと思っていたのですが、探しきれずに・・未見。
結局この「サマリア」が先になってしまいました。

*ご存知の方も多いと思いますが、一応・・・
公開中の映画のチラシはロビーに置いてない映画館も多いのですが、劇場の方に聞けば在庫がある場合、必ず出してきてくれますので諦めないで一応聞いてみましょう♪
私も今回はタイミングが悪くて「サマリア」のチラシを持って無かったのですが、劇場のお嬢さんが奥から持ってきてくれました♪
とにかく、映像が絵画的。独特のトーンで美しいのですね。
監督が一時期、絵の勉強をなさっていたとHPで見て成る程と思いました。
カメラも上手く監督の思う世界を映し出していたと思います。

10代の少女特有のアンバランスさ。未成熟な感性と世界観、危うさを見事にヨジン役のクァク・チミンちゃんとチョエン役のハン・ヨルムちゃんが演じてましたね。
等身大でありながら、非常に難しい役だったと思います。

以下、多少映画の内容に触れていますのでご注意。


この映画は 1.バスミルダ 2. サマリア 3. ソナタ と三部構成になっていて(私は映画を観るまで知らなかったのですが 笑)最初のバスミルダでは彼女達の目線でストーリーが展開していくのですけど、ハン・ヨルムちゃんの幼さと母性を感じさせるあの笑顔は印象的で、特にホテルの窓辺に下着姿で微笑みながら佇んでる姿は、あまりにも微笑みの可愛らしさと裏腹に、とても痛々しくて脳裏にこびり付いてます。
正に、バスミルダの様なチョエン。彼女の微笑みは美しくて哀しすぎます。

サマリア・・ここではチョエンを失って一人になってしまったヨジンの新たな「罪の償いという名の旅立ち」と彼女の父親が描かれてますが、彼女の成長と共に歪みはじめた世界とそれを見守る父親を見ていると非常に残酷で胸が痛みました。

ソナタ・・一瞬「冬のソナタ」を思い出しましたが(笑)後でHPをみたら、これは韓国で一番ポピュラーな乗用車の名前だそうで、監督曰く「社会常識を持った韓国の成人」という意味合いに使われているそうです。

もう、父親役のイ・オルが凄かった!少しずつ壊れていく様子を見事に演じてましたね。鬼気迫る感じでした。
特に母親を無くし、自ら母親代わりともなりヨジンに接している姿はちょっと過保護すぎ?などと思っていたら、韓国人のお父さんって娘さんには本当に優しくて決してオーバーな演出では無いらしいです。
親の立場で置き換えてみると、ヨンギの苦悩が痛い程伝わってきて、その想いで息が苦しくなるほどでした。

終盤での川原のシーンは非常に印象的。グレイッシュなトーンが美しかった。
映画の最初とこのラストに使われているサティの「ジムノペディ」が全く違った印象なのです。上手いな。って思いましたね。

ロングショットで捉えたヨロヨロと後をついて行こうとする「車」が不安げで何とも頼りない。ついにはぬかるみに嵌って立ち往生して佇むヨジンは、これからは父は助けてくれない。困難な時でも自分で歩んで行かなければならないんだと理解するのですね。

本当に、美しくて残酷な物語。心を引きずられる作品でした。
| モン基地の母 | 映画(さ行) | comments(4) | trackbacks(7) |
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るるる@fab (2005/06/27 11:49 AM)
お父さん、最初は一緒に死ぬつもりだったんじゃないかなぁって気がしました。
深夜、娘が泣いている姿を見て決心が変わったのかもしれないなぁと。
ラストシーンはとても良かったです、あんな絶望的なシーンで終わるとは・・・
モン基地の母 (2005/06/27 1:40 PM)
☆ るるる@fabさん
こんにちは。コメント&TB有難うございます。

あ、私も父親は死ぬつもりじゃないの?って思ってました。
父親、そして母親からみた娘というのは多分違うのでしょうけど、あの父親を見てると、もう胸が苦しくて・・
男の携帯を取り上げて娘の電話に出るシーンがあったでしょ?
あの時はもう、うわぁ・・って、多分私の顔、歪んでいたんじゃないかな?(笑)
河原のシーンから続くラストシーンは本当に印象的で心に残るシーンでしたね。
kossy (2005/06/27 7:26 PM)
自殺・・・
父親はクリスチャンだったのかな?
そこまで考えてなかったけど、どうなんだろ。
もしそうだとしたら、あの川原で自殺を思いとどまった。
もしかしたら宗教的な意味があったのかも・・・
モン基地の母 (2005/06/27 9:48 PM)
☆ kossyさん
コメント&TB有難うございます。

父親・・この親子はクリスチャンではないようです。
(監督がインタビューでそうおっしゃってました)
川原で・・というよりも、るるるさんがおっしゃってる様に私も何となくあの夜、ヨジンが泣いている姿を見て考えが変わったのかな?って思いました。あくまでも想像ですが。
あのラストは何とも辛い決断ですよね。ヨジンに架せられた罪の重さを考えると、本当にどうしようもなく切なくて哀しい気持ちになります。









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