Cat Tail * cinema

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春夏秋冬そして春
春夏秋冬そして春


監督・脚本:キム・ギドク
出演:オ・ヨンス、キム・ジョンホ、ソ・ジェギョン、キム・ヨンミン
ハ・ヨジン、キム・ギドク
公式HP
2003年*韓国・ドイツ*102分*R-15


レビュー
Amazon.co.jp
山間の湖に浮かぶ小さな庵には老僧と幼年の男の子が暮らしていた。その男の子が17歳の少年にになったある日、庵に養生のために少女がやってくる。欲望を抑えきれない少年は、彼女と結ばれるが、老僧に見つかり、彼女は寺から出ていくことに…。
『悪い男』など、作品を発表するたびに世界的に評価が高まるキム・キドク監督が、人間の生を四季の移り変わりとともに見せていく美しい作品。

先日「サマリア」のエントリーで書いていたこの作品。こちらでは劇場公開は無かったのですね。ようやくDVD探して観る事が出来ました!
あぁ〜やっぱり思った通り、素晴らしい作品でした。キム・ギドク監督凄い♪
まずロケーションの素晴らしさ!大きなスクリーンで観たかったです・・。
池に浮かぶお寺。神々しい程の美しさにしばらく唖然と画面を見つめてました。
ココはドコ?と思っていたら、公式HPに慶尚北道青松郡、周王山国立公園の山中にある注山池。だと載ってました。
国立公園の中に映画のロケセットを建設する事を許可する韓国って凄い。

人の一生を四季に喩えて巡る様が、最低限の台詞、美しい映像を使って描かれています。
人が抱える様々な「業」。以下ほんの少し映画の内容に触れてます。

春:幼い男の子(キム・ジョンホ)は魚や蛙、蛇に悪戯をして、老僧(オ・ヨンス)から「お前は心の中に石を抱えて生涯を生きるのだ」と諭され殺生の業を背負ってしまいます。

小さな寺の中にある扉。岸辺にある門。両横は空いていて、扉を使わなくても出入りできるのですが、あれは宗教的な意味があるのでしょうね?深いなぁ。
一番疑問だったのは小船は1艘しかないのに、男の子が小船を使った後で老僧が子供の様子を見ている姿に、おやっ?!着衣が濡れてない?どうやって濡れずに岸まで来る事ができたのか???

夏:17歳に成長した少年(ソ・ジェギョン)。病気療養の為に寺へやってきた少女に恋をする。彼女への想いをどうしても断ち切る事ができずに・・・。

無修正版・・ってこの中にある幾つかのシーンの事?修正版とかあるの?
などと思いながらも、青年が山の中で絡み合う蛇の交尾を見るというショットが前にあるのですが、それにリンクしたような青年と少女の描写はもっと自然の営みの一部といった感じがして厭らしさみたいなものは感じませんでした。
彼女と接する事で「外の世界」に心が向いていくのですね。

秋:30歳代になった青年(キム・ヨンミン)。愛する人の裏切り、苦しみを抱えて寺に戻ってきます。

えっと・・最初「誰?」って一瞬思いました。
あの少年が成長して30歳代になったらこんな顔になるの?何て思いましたが(笑)
それまで殆ど無駄な音が無かった為に、彼の怒りの言葉の激しさがより強調されてる感じでしたね。俗世に自ら出たものの、愛する人の裏切りに傷つき、過ちを犯してしまった青年。夏の少年と全く違った雰囲気の彼がかえって効果的だったな。とさえ思えてきます。
老僧の背中のリュック?の口から顔だけ出してる猫にちょっと受けました(笑)
食べ物を包んである新聞の記事で寺を出た青年が事件を起こした事を知り、僧衣を繕っている姿に彼が戻ってくる事をちゃんと分かっていたのだなと。

静かに、激しく青年を諭す老僧。
床一面に(猫の尻尾!!!)で書かれた般若心経。達筆です!
そして、ココで春に私が疑問を抱いていた、老僧はなぜ着衣を濡らさずに岸まで行けたのか?という答えがありました。驚き・・。
老僧の終焉は凄まじいものがありましたね。小船から泳いで寺へ向かう蛇。
老僧は蛇に姿を変えたのでしょうか?

冬:刑期を終え、再び寺へ戻ってきた壮年期の男(キム・ギドク)。寺に老僧の姿は無く、蛇だけが御本尊の前で男を待っていた。

ここはキム・ギドク監督自ら演じてらっしゃいます。監督は武術の心得もおありなのですね。鍛錬する姿を見てビックリしました。
ここで不幸な出来事があるのですが、その償いに「石」を自らの体に結び(まるであの春に老僧からやられたように)仏像を手に離れた山まで登るシーンは凄かったですね。でもあの音楽は・・無くても良かったような気もしますが。
ロングショットで捉えた山間の池と寺が映し出された時は思わず「凄い!」と言ってしまいましたよ。

小船に乗ってる老僧と子供、少年と少女のそれぞれの顔のアップから、ロングショットに切り替わって周囲の風景と共に捉えるシーン。
寺が音も無く水上を動いてるシーン。美しく色づいている葉。寺の装飾。猫。魚。
本当にどれもが美しくて素晴らしかった。

再び春が訪れ、寺に預けられた赤ん坊が成長し、一番最初のキム・ジョンホ君が再び成長した男の子を演じるというのも良かったです。
今度は彼らの四季が巡るのですね。

非常に心に残る作品でした。
| モン基地の母 | 映画(さ行) | comments(4) | trackbacks(3) |
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ぺぺ山田 (2005/06/16 7:02 PM)
こんにちは!TBさせていただきました。
劇場で観たのですが、無修正版って…? 修正するようなシーンがあったかな、はて?と思いました。
やはり、あの猫、可笑しかったですよね〜。
劇場内、誰一人として笑ってないのに、もう、可笑しくて可笑しくて、笑いを堪えていました。
ほんとに美しくて、素晴らしい映画でしたね。
モン基地の母 (2005/06/16 11:45 PM)
☆ ぺぺ山田さん
こんばんはーコメント&TB(バッド〜も)有難うございます!
ぺぺ山田さんは劇場でご覧になられたのですか?!
羨ましいです〜〜〜あの美しい景色を是非とも大きなスクリーンで観たかったですよ〜(泣)

そそっ、無修正版ってDVDに書いてあったのですが、ドコ?と思ってしまいました。やっぱりあのシーン???
猫ちゃんは可愛い&可笑しかったですよね?ぷぷっ!
本当に素晴らしくて、心に残る映画でした♪
pico (2005/11/11 8:33 PM)
モン母さま、こんばんは〜!
こちらは、モン母さまのレビューをみて以来、
赤パンちゃんとこでチェックしたのを思いだし。
みたくてたまらなくなった作品です。
やっとみることができました!!!

いろんな意味で、今の時期にみることができてよかったと思ってます。
感謝感謝です。
それにしても・・あの猫、きになりますわ〜笑
モン基地の母 (2005/11/12 2:12 PM)
☆ picoちゃん
おおっ!赤パンちゃんとこのチェック忘れてました〜〜(汗)

深い宗教的な意味合いまで分らずとも、本当に色々考えさせられ、また魅了された映画でしたね。
そうそう猫ちゃん!何でもプレスシートによると、「悟りの道具」という風に載ってますが・・。
監督曰く、季節ごとにひとつの動物を登場させる必要があると思ったそうですよ。
猫は書道用の筆って動物の毛から作るのであの猫ちゃんを使ったそうです。
そして、やっぱし蛇は荼毘に付した後の老僧のイメージだって。
*監督は蛇お嫌いみたい(笑)撮影後に偏見が消えたらしいです









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『春夏秋冬そして春』
「春夏秋冬そして春」公式サイト→ココ 2003年 ドイツ=韓国  102分 監督/脚本/編集 キム・ギドク   出演 キム・ジョンホ(子供役)、ソ・ジェギョン(少年役)、キム・ヨンミン(青年役)、オ・ヨンス(老僧役)、ハ・ヨジン(少女役)、キム・ギドク 撮影
| ぺぺのつぶやき | 2005/06/16 6:58 PM |
「春夏秋冬そして春」DVDにて
韓国映画『春夏秋冬そして春』をDVDで観ました。 監督は韓国の異端児「キム・ギドク」 春・・・・・・・・・何も知らないがゆえに純粋であり、残酷でもある幼き時代。自分が行った行動の罪の深さを初めて知ることになる。 夏・・・・・・・・・美しい同年代の女性と
| xina-shinのぷちシネマレビュー? | 2005/06/17 4:41 PM |
春夏秋冬 そして春
春夏秋冬そして春オ・ヨンス キム・ギドク キム・ジョンホ エスピーオー 2005-04-29売り上げランキング : 12,191おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools Amazon.co.jp 山間の湖に浮かぶ小さな庵には老僧と幼年の男の子が暮らしていた。その男の子が17歳の少年にに
| おかぼれもん。 | 2005/11/11 8:31 PM |