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『映画の中のくまもと』 行定勲 監督作品特集
映画の中のくまもと


2006年1月16日(月)〜21日(土)の約1週間。
熊本城築城400年記念事業〜熊本城編〜という事で熊本にゆかりのある映画上映や篠田正浩監督の講演、行定勲監督のトークショーなどが無料で行われました。
時間的に参加できるのは(したかったのは)Denkikanさんで行われる行定監督の作品特集!

先着順だったので学校帰りのモン基地に先に行ってもらいましたが、両日共大盛況でした。Denkikanさんは私達の一番のお気に入りで主に上質なアート系作品をセレクトして上映して下さる貴重な劇場なのですが、いかんせん収容人数が約100名程度。通路、後方に席を用意され対処なさってました。
さて、上映作品はコチラ(タイトルをクリックするとエントリーに飛べます)

1月19日(木)
「OPEN HOUSE」1997   「ひまわり」2000
OPEN HOUSE     ひまわり

1月20日(金)
「贅沢な骨」2001       「きょうのできごと」2003
贅沢な骨     きょうのできごと スペシャル・エディション

いずれも1作品目上映後に行定監督のトークショーが行われ、大変貴重なお話を伺う事ができ、実に充実した内容で大変満足した2日間でした。
印象に残っている事のみ書き出しますね。長くなりますがすみません。

***まず1日目の19日***

開場前、行定監督はロビーで取材を受けてらっしゃいました。
両日共、ずーっと夕方から2作品目の上映終了までロビーに(普通に)いらっしゃったんですよね(笑)トークショーの時間だけと思っていたのでビックリです。

「OPEN HOUSE」
この作品は未見だったので今回劇場で観れるという事で楽しみにしていました。
トークショーで伺ったのですが、この作品についてはあんまり良い思い出が無いそうなのですね。
当時、松竹内部のゴタゴタで辞任される方もいて、撮影が途中で宙ぶらりんの状態になってしまったそうですが、何とか強引に完成させたそうです。
でも、東京で1週間位しか上映されなかったのかな?その後、公開・映画祭への出品とかも許可が出なくて、ようやく「みちのく国際ミステリー映画祭in盛岡」で新人監督奨励賞を受賞してから数年後に上映される事になったという作品。
現存する貴重な1本のフィルムを観れて本当にラッキーでした♪
後日、この作品についてはレビューをアップしたいと思います。

この日は劇場内にもカメラが入って、トークショーの様子などの撮影があってました。
「春の雪」についての話題になった時に、美輪明宏さんがこの作品を素晴らしい!と褒めた為に、他の評論家達が何も言えなくなった。という所には受けました(笑)三島作品を語らないと批評できないと思ってる人が多いと。
ただ、スタジオジブリの鈴木敏夫さんと押井守さんが一緒にご覧になって褒めて下さったのが嬉しかったと仰ってました。

以前、フィルムコミッションフォーラム2でお話下さった、「世界の中心で、愛をさけぶ」の撮影秘話や故篠田昇さんの事を何度も話して下さって、篠田さんへの想いが今回もヒシヒシと伝わってきました。
観客の質問にもイロイロ答えて下さいましたよ。
監督になる為にはまず最初に監督になろうと思わずに他の事に携わりながら監督を目指した方が良いと仰ってました。

***2日目 20日(金)***

「贅沢な骨」2001
今回の上映作品は「OPEN HOUSE」以外、DVDでは観た事がありますが劇場では未見だったのですね。
この作品は一番好きだったのでとても楽しみにしていたんです。
監督もこの作品はプロデューサーから全部自分でやったので一番好きな作品だと仰ってました。
何でも予算が1千万しか出なくて、宣伝費に200万、残り800万で2週間で作ったんだそうです。
「贅沢な骨」と言うと、あのミキサーに入った金魚のポスターが印象的なのですが、あの宣伝用のポスターも永瀬正敏さんが撮影して、まず写真集を出して(自分のお金もちょっと出して)その儲けたお金で作ったんだそうです(笑)

最初は永瀬さん、麻生久美子さん、つぐみさん主要キャストとかノーギャラ(驚)
この作品はレイトショー1回のみの上映という独特のスタイルを用いて、それが当たり結局4ヶ月間上映されてようやくスタッフ全員とキャストにもギャラが出せたんだそうです(笑)
何でも、キョンキョンもちょっとだけ出演してるんだそうですよ!多分DVDでは暗くて殆ど分んないと思うけど。と仰ってましたが・・劇場で観ても分らなかったです(涙)永瀬さんが病院の待合室で麻生さんを待ってるシーンの奥らしいですよ。

この作品、ご覧になられた方はお分かりになると思いますが永瀬さんと麻生さん、つぐみさんのきわどいシーンが多々あるんですね。
で、司会の方から「R指定とか、何かあったんですか?」との問いから映倫の方の話が出てかなり受けました(笑)この作品に限って6人も来たんだそうですが、(うわっ!6人もきたよぉ〜と思ったんだそう 普通は2人位)意外にも「あ、良いですよ〜」と簡単にOKが出たんだそう。
監督曰く「見事に寝てたから観てないんですよ。」(ここで場内爆笑)ま、一応ビデオは渡してあるんだそうで、大丈夫なのは間違いないのだそうです(笑)
結構、つぐみちゃんの下着を永瀬さんが下げてギプスに引っ掛かるシーンはこだわったそうなので良かったと。

ただ、「北の零年」のあるシーンではちょっと言われたそうで、何とか編集をやってOKを頂いたそうです。やっぱり監督としては一つ一つこだわって作ったシーンを手直ししないといけないのは心外だと思います。
話を「贅沢な骨」戻しますが、この作品は予算の関係でフィルムも国内用1本と海外用の字幕が入った2本しか現存していないんだそうです。
私達が観たのは普通の字幕ナシの分。貴重なフィルムで観れたのですね♪

そうそう!「北の零年」で思い出しましたが、当初は篠田昇さんが撮影を担当するハズだったそうです!
「吉永小百合を篠田昇が撮ったらさぞかし綺麗だろう!」と仰って。あぁ・・観たかったです。
本当は「世界の中心で〜」は篠田さんの弟子にあたる方にお願いしようと思っていたんだそうですが、篠田さんが「北の零年の前にまずは僕が撮るよ」と仰って撮影を進めたんだそうですよ。
公開が始った時には入院されていて、看護婦さん達にも宣伝しまくって得意になっていたんだそうです。
いつもは「残される側」に重点を置いて撮るんだけど、この作品は「逝く側」なんだよね。とポツリと仰ったそうですよ。
この作品では篠田さんが「OK」と言ったショットしか使わなかったそうです。彼が一番近くで俳優さん達を見ているから。
自分の仕事に全責任を持ち、自分が携わった作品は絶対に悪く言わない。
そんな篠田さんが撮ったこの作品を悪く言われたりすると監督はとても悲しくなるんだそうです。

その篠田さんが撮影中にポツリと「あの花様年華のリー・ピンビンは良いよなぁ。あれ、どうやって撮ってるんだろうな?」と仰ったらしいんです。
*最初がクリストファー・ドイルでリー・ピンビンは途中からですが

その言葉が監督の脳裏にずーっと残っていて、「春の雪」の時に彼にお願いしたんだそうですよ。納得です。何で?と思っていました。
「篠田昇の遺言だと思ってます。観る人が観たら、その美しさが分って頂けると思います。」そう仰ったのですね。
私もエントリーに書きましたが、しっとりとした質感が非常に美しかったですね。
篠田さんとはまた全然違った映像美でした。

あとは今の日本映画のあり方についてもイロイロお話下さいました。
勿論、座って観て分りやすい「あー楽しかった!良い映画だったね。」と言える映画も良いけど、たまにはココ(Denkikan)で上映しているような(アート系の)映画も沢山観て欲しい。郊外に便利なシネコンが沢山出来てるけど、右向け右で同じような作品ばかりでしょ。(今は有頂天○○○かな。という所で爆笑)
お茶の間から繋がってるような映画ばかりで(その分馴染みやすくて観客も入るけど)このままだと日本で映画を撮ろうと思ってる人がいなくなってしまう。と危機感を訴えてらっしゃいました。

こんな感じで書き出したらきりが無いんです(笑)2日目はカメラも入って無かったし、結構リラックスされていたような気がします。もっと面白い話があったのですよ。「ジャスティス」は自分の高校生時代の実体験を元にして作ったけど、あの侯孝賢(ホウ・シャオシェン)が隣で見ててかなり受けて、後から褒めてもらった(笑)とか、ブルマーの色が国旗と同じフランスでも受けが良かったとか。

行定監督のサイン
上映終了後はロビーでちょっとしたお話ができて、写真撮影、サインにも一人一人気軽に応じて下さいましたよ♪
何でも、映画の感想とか言ってもらうのがとっても嬉しいんだそうです(笑)
私もDVDで何度も観たけど、劇場では初めてだったのでとても感動した。と話たら、やっぱりDVDだと暗くなってしまうし全然違いますよねー。と仰ってました。
1日目もロビーには監督がいらっしゃったのですが、すぐに帰ってしまったのですね。後から撮影とかサインとかされたのかな。とも思いますが。
なので、2日目は何も用意してなかったので、サインは私がアドレス帳とモン基地は近くのカフェのカードにして頂きました(汗)
サインペンはスタッフの方が用意されてたみたいで監督が持ってらっしゃいましたよ(爆)握手もしっかりして頂いて非常に感激しました。
監督と一緒に撮って頂いた写真はmixiの方のみアップします(笑)

昨年、脚本を書いてると仰っていたのはまとまらなくてボツにされたそうですが、今度は違う方向で映画を撮りたい。と仰っていたので楽しみにしたいと思います。
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pico (2006/01/22 11:32 PM)
春の雪・・・ああ・・・・
そっか、でも、篠田氏に遺言だったのですね。
少しだけ、心を改めました。
やっぱり、キャストですね。
聡子は、栗山千明ちゃん、オダジョーでやってほしいです!きっぱリ☆
私は、リービンビンより、ドイル派なんですけど、あの近影のぼかしのスウィッチングとか、光のとりこみ方は、リービンビンで、リー・ビンビンならではの美しさですね。
あーでも、篠田氏撮影のものが、みたかった・・涙
岩井監督とかも、これから、どうするのかしら・・と思ってます。ぅーーー

行定監督の、「このままだと日本で映画を撮ろうと思ってる人がいなくなってしまう」
この言葉は、ほんとーですよね。
日本は、アメリカアメリカとなんでも、アメリカの真似してきたから、映画というアートをちゃんと見直すべきですよね。
行定さんの脚本がボツったのも、きっと、興業うんぬんいうバカがボツらせたに違いないっ!(ぶんっ)
行定監督のオリジナル作品、観たいです。。。(切望)


サイン、美しいですね♪
写真、楽しみにしてます♪うふ。
モン基地の母 (2006/01/23 12:00 AM)
☆ picoちゃん
早速のコメント有難うございます♪
私も、何でリー・ピンビンになったのかな。と思っていたのでこのエピソードにはビックリしましたよ。
でも、花様年華ではドイルと彼の違いがよくわかんないんです(爆)どのあたりからリー・ピンビン?って

このエントリー書くのに過去記事をいじっていたら、(DVDが出るのでオススメリンクつけてた)春の雪の後半が消えたんですよ。しょっく。(日付間違えたらしい)
折角リー・ピンビンのコメント書いてたのに・・もう忘れたし。

ま、とにかくキャストですね。栗山千明ちゃん、ドラマ(金田一耕介シリーズ)見てきれーだなぁ。と思ったので彼女は良いですね。清さま〜なオダジョー、見てみたいです(笑)
でもほんっと篠田さんの撮影で観たかった〜〜って思う映画ばかりですよね。
葬儀では賛否両論、監督に「お前が殺したんだ!」とか、いやあいつは幸せだった。とかイロイロ言われたそうですよ。

稚拙な希望を持って映画を作っても売れない。と仰ってましたね。それが現実みたいな。だから監督は本当はプロデューサーになりたいんだ。と仰ってました。
自分が作りたい映画を誰かが撮ってくれたらそれが一番だと。
監督のオリジナル作品を早く観たいですね。去年今、脚本を書いてますって「男おばさん」で仰ってたので楽しみにしていたんですけど。

写真、先程アップしましたです(笑)わらってちょ。
赤パン (2006/01/24 7:58 PM)
やっと、こちらの記事もゆっくり読ませていただきました!
かなり濃い二日間だったようですね。
いいなー。

私は日本映画は見たくても見れないので、全体的にきちんと理解していない部分はたくさんあるのですが、監督の今の日本映画のあり方、納得です。
日本でテレビと映画(もしくは漫画と映画)の差がなくなってきているのは事実ですね。
実際、ネットなどで新作のチェックしてもテレビドラマの延長のような映画ばかり。
映画館とお茶の間は違う空間なのに...
日本にいい監督がいないのではなく、業界としてビジネスとしてうまく回っていないのが問題なので残念...

このままでは業界も観客も退化してしまう!!
私がなんとかしなきゃ!(え?)
モン基地の母 (2006/01/24 8:32 PM)
☆ 赤パンちゃん
レポートお疲れさまでした☆

はい。思っていた以上に充実したイベントでしたよ。
今の日本映画に関して(メディアのあり方とか)は誰もが同じ様な思い・危機感を持っていると思うんですね。
映画がテレビの2時間ドラマ風になっている・・というのは逆に言えばTVドラマの質も上がってきてるのかな?とも思いますけど、もっと私達は視野を広げていくべきですよね。
別にそれが悪い映画という訳ではなくて、取っ掛かりはそれで良いから、もっと他の作品に目を向けて欲しいな。と。

赤パンちゃんは、今観れる映画をたっくさん観て色んなものを吸収して下さいね。コチラにいたら観れないような作品が上映されてるわけですから。羨ましいです!
赤パンちゃんみたいに若い人達が引っ張ってもらわないとっ!頑張って!(笑)









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