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麦の穂をゆらす風
麦の穂をゆらす風 プレミアム・エディション
麦の穂をゆらす風 プレミアム・エディション


監督:ケン・ローチ
出演:キリアン・マーフィー、ポードリック・ディレーニー、リーアム・カニンガム、
オーラ・フィツジェラルド、メアリー・オリオーダン 他
公式HP
2006年*イギリス・アイルランド・ドイツ・イタリア・スペイン*126分


レビュー
1920年。医師になる夢を捨て、長きにわたってイギリスの支配を受けてきたアイルランドの独立を求める戦いに兄と共に身を投じたデミアン(キリアン・マーフィー)。激しい戦いはイギリス・アイルランド条約により収束したかに思えたが、今度は条約を巡りアイルランド人同士の分裂が起こり内戦へと発展していく・・。
2006年カンヌ映画祭パルムドール受賞。アイルランドを舞台にしたイギリスからの独立戦争と内戦を圧巻のスケールでケン・ローチが描いた涙あふれる感動作。

愛するものを
奪われる悲劇を、
なぜ人は
繰り返すのだろう。


2006年のカンヌ映画祭を見て、ずっと上映を待ちつづけた作品。
ようやくコチラでも17日から上映が始まり、レディースデーの21日に観に行ってきました。考える事も多く、なかなかすぐにレビューが書けずにいました。
まず「IRA」など私的にはニュースや映画でも時々見るような爆弾テロなどのかなり過激な悪いイメージしかないのですが、コチラは「リアルIRA」の方でアイルランド共和国軍の分派だったのですね。
普段はこれから観る映画のオフィシャルサイトってあんまり見ないのですが、この作品の背景となったアイルランド革命について、上記の如くひどく曖昧な事しか知らなかったのでオフィシャルサイトの『「麦の穂」を観る前に』を読んでから劇場へ行ってきました。
(読んでて正解。これからご覧になられる方であまり詳しくない方は是非コチラを読まれてからの方が劇中のセリフなど理解しやすいかと思います。)

1920年、アイルランド南部の町コーク。医者を目指していたデミアンが自らの考えを変えるような出来事を目の当りにし革命運動に入る冒頭のシーンからエンドロールまで、美しい緑の大地アイルランドの風景とそれにはそぐわぬ武装した若者達、戦いと報復による報復の連鎖、昨日まで仲間同士だったのに闘わなければならない不条理な現実、時代に翻弄される人々の悲哀がこれでもかと直球でコチラに投げつけられ、見ていて非常に辛かったです。

想像を絶するようなとてつもなく辛い選択を迫られた時のデミアン。
そのデミアンを演じたキリアン・マーフィーが素晴らしかった。
何人も支配する事の出来ない強い信念と、人としての尊厳、愛国心を胸に散っていった人々の事を思うと胸を締め付けられる思いです。
他国によって支配され、抑圧・弾圧を受けた事の無い(支配した事はあっても)平和ボケした日本人にとって、この作品に描かれているような時代背景、愛国心というのはあまりピンとこないのかもしれません。
しかしイギリスとアイルランドの関係というのは昔の日本であったり、アメリカ、フランス、ドイツ・・・など過去そして現在にも世界各地で異民族・異宗教間の問題というのは続いているのですよね。

この作品のスクリーンを通して訴えるものの力強さ。
「過去について真実を語れたなら、私達は現実についても真実を語ることができる」
ケン・ローチ監督凄いです。キャストも良かった。

「The Wind That Shakes The Barley」
映画のタイトルにもなった「麦の穂をゆらす風」は愛する人への思い、祖国の自由を願う心の狭間に揺れながらも独立運動へ向かう青年の思いを歌ったもの。イギリス支配への抵抗を歌う代表曲で作品中にも弔いの歌として歌われていました。
詳細はオフィシャルサイトにあります。

話は少し逸れますが、随分昔に観た「ブローン・アウェイ/復習の序曲」ではジェフ・ブリッジスとトミー・リー・ジョーンズがアイルランドの元IRA戦友同士という設定で、トミーが廃船の中で(私の大好きなアイルランド出身の)U2の曲を歌いながら爆弾を作っているシーンがすっごく印象的でしたね。あんまり評判は良くないみたいですが、U2の曲も使われてるし私は意外と好きなんです(笑)
「麦の穂」とは全く違うキリアン・マーフィーの女装姿が見れる「プルートで朝食を」でもアイルランド(コチラは架空の街でしたが)から母を捜し求めてロンドンへ行き、ある事件からIRAの工作員と間違われて囚われるというシーンがありましたね。

ブローン・アウェイ 復讐の序曲 [MGMライオン・キャンペーン] プルートで朝食を
「プルート〜」の(アイルランド出身)ニール・ジョーダン監督作品の一つで英軍兵士とIRA闘士との束の間の友情を描いた「クライング・ゲーム」(フォレスト・ウィテカー!2007年アカデミー賞・主演男優賞おめでとう!)や、ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞をとったアイルランド独立運動に身を投じた人物を描いた「マイケル・コリンズ」はまだ未見なので機会があったら是非とも観たいと思います。

クライング・ゲーム DTSスペシャル・エディション マイケル・コリンズ 特別版
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小仙 (2007/02/28 12:12 AM)
ご覧になりましたか〜!
確かに予習してからのほうがいいですね。
私も後からIRAについて調べちゃいました。
知らないことがいっぱいで困ります・・。
ケン・ローチがアイルランド人じゃなくて英国人っていうのもすごいですよね。こういうことに取り組むっていうのは偉いと思います。
「クライング・ゲーム」「マイケル・コリンズ」もオススメです。
モン基地の母 (2007/02/28 1:08 AM)
☆ 小仙さん
ようやく観れましたよ〜
そうそう、知らない事が多かったのでこの作品に関しては予習した方が(劇中のセリフとか)より理解が深まって良かったです。
ケン・ローチ凄いですよね。
「クライング・ゲーム」は随分前に観たのですが、「マイケル・コリンズ」は未だなので今度レンタルショップで探してみますね。
pico (2007/02/28 7:11 PM)
うわ〜ん。見逃してしまったんですよ・・・泣

フォレストウティカーは、クライング・ゲームにもでていたのですね。
随分昔に試写でみたんですよね。
DVDでみてみようと思います。
プルートもみなくてはっ。
モン基地の母 (2007/02/28 11:45 PM)
☆ picoちゃん
そちらは上映が早かったのにレビューが無かったのでご覧になられなかったのかな?と思っていたんですよ〜
とにかく直球勝負!って感じで凄かったです。
是非DVDで!

そう、私もクライング・ゲームは随分前に観て内容もあんまり覚えてない位なんですが、なぜかフォレスト・ウィテカーの軍服姿だけは覚えているんです(笑)
私もこれを機にDVDで観てみようかなと思ってます。

*ドリームガールズ、私も今日観てきましたよ!









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