Cat Tail * cinema

モン母が見た映画のご紹介、我が家の猫・フェレットの写真など♪
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パフューム
パフューム ある人殺しの物語 プレミアム・エディション  パフューム スタンダード・エディション


原作:パトリック・ジュースキント『香水―ある人殺しの物語』
監督・脚本・音楽:トム・ティクヴァ
出演:ベン・ウィショー、ダスティン・ホフマン、アラン・リックマン、レイチェル・ハード=ウッド、アンドレス・エスーラ、サイモン・チャンドラー 他
ナレーション:ジョン・ハート
公式HP
2006年*ドイツ・フランス・スペイン*147分*PG-12


レビュー
18世紀のパリ。悪臭の立ちこめる魚市場で1人の赤ん坊が産み落とされる。危く捨てられかけたが、間一髪で助けられて“ジャン=バティスト・グルヌイユ”と名付けられた。驚異的な嗅覚を持つ彼は周囲にも疎まれて孤児院から後に皮職人へ売られたが、配達先で芳しい香りの少女と運命的な出会いをする・・

それは、昨日まで人だったもの。
その香りに、世界はひれ伏す。

世界45ヶ国で発売されて、1500万部の売上を記録した原作はコチラ
香水―ある人殺しの物語
香水―ある人殺しの物語
パトリック ジュースキント

サントラはコチラ
映画「パフューム」オリジナル・サウンドトラック
映画「パフューム」オリジナル・サウンドトラック

原作は読んだ事が無かったのですが予告を観てその内容に惹かれ、おまけに監督が「ラン・ローラ・ラン」「ヘブン」のトム・ティクヴァという事でずっと楽しみにしていた作品。
「TOHOシネマズはません」のオープン1周年記念でシネマイレージカード提出すると¥1000で鑑賞できるので11日にモン基地と観に行ってきました。
何て言うのか・・色んな意味で本当に凄い映画でした。
映画を観終わるまで分からなかったのですが、147分もあったのですね。
その割には長さは全く感じなかったです。

この小説の映画化に際し一番重要視された「匂い」の表現ですが、サイモン・ラトル指揮によるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の奏でる音楽と作り込まれた映像、様々なショット、時に浮遊する多彩なカメラワークで上手く観客に(グルヌイユの感じている)「匂い」を想像させ、それを伝える事ができたのではないかなと思いました。
小説だって読んでいて「匂い」がするわけではないから、そこは書き手がいかに読者に想像させるか。という点では同じな訳ですよね。

とにかく、冒頭から凄かったです。少し体調が悪かったり、食後すぐの方(もしくは劇場で何かを食べながら観てる方)は辛い映像が続きます。かなりリアルに伝わってくるんですよね。「悪臭」が(笑)
セットなど本当によく作りこまれていて、特に生まれたばかりの赤ちゃん@グルヌイユなんて凄かったです。あれは本物の赤ちゃん?未だによく分からないのですが・・。

人智を超えた類まれな「嗅覚」を持ってこの世に生れ落ちたグルヌイユ。
しかし、神がこの子に与えたのはこの驚異的な「嗅覚」だけ。他には一切何も(体臭すら)持たない彼が偶然出会った「運命の女性」から発する「香り」に異常なまでに執着し、本能の赴くままに自らの欲望を成就させ云々・・・といった物語なのですが、「匂い」が全ての彼は本能で行動し、野生的で傍から見たら非常に残虐なのだけれど人の愛情を知らないその生い立ちから分かるように一切倫理感を持たぬ彼にとって自分の行なっている事の善悪など分かるはずもなく、ある意味非常に純粋なのだと思いました。

そんなグルヌイユを演じたベン・ウィショーが本当に素晴らしかったですね。
セリフが少ないのですが、その仕草、表情には惹きつけられるものがありました。
多くを語らずとも彼の思考がコチラに伝わってくる監督の演出、カメラワーク、そして「匂い」を奏でる音楽との融合が見事。
特に、話題となってる終盤でのシーン(これがラストシーンでは無いんですよ)でのグルヌイユは良かったですねー。
彼の求めた(最初に出会った赤毛の少女の)「匂い」はきっと彼が生まれて初めて感じた「愛」であり、多くの犠牲を払って作ったあの究極の「パフューム・香水」も結局は自分の求めていたものとは違う。どうしても得られないものの「存在」と圧倒的な「孤独」を感じて涙する彼の表情が今も目に焼き付いてます。
あのラストにはちょっと驚きましたけど(笑)しかし何とも哀しい話です。
ま、捉え方は人それぞれだと思いますが。

他のキャスト、ダスティン・ホフマンもアラン・リックマンも少し影が薄かったですね。ちょっと滑稽な感じもして勿論お上手だったのですけど。
驚きなのはレイチェル・ハード=ウッド。撮影当時は15歳って・・・凄い〜
彼女は充分に存在感ありましたね。ほんと無垢な感じが良く合っていました。
ただ、やはりパリ〜南仏を舞台としているのだからやっぱりフランス語の方がずっと雰囲気が出てもっと良くなったのかも。惜しい。
あと、ナレーションももっと少なくて良かったのかも?

観終わった後、あのラストへ向けてのシーンをどうとるか評価は分かれるのかもしれませんけど、映像の向こう側・・原作者や監督の云わんとする所を探りながら観て欲しい作品だと思います。
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pico (2007/03/16 9:06 PM)
モン母さま、こんばんは!
みましたよ。
有名どころのキャスティングと、フランス語と、ナレーションについては、私も同意見です。
それと、聖母様・・・・ぶぅうううう。

全体的に、もっと、監督の好きにさせて、アカデミックでないつくりにして欲しかったです。

ひとめぼれして、殺めてしまったあとに、香りをかきあつめるところ、すごく好きでした。
モン基地の母 (2007/03/17 12:04 AM)
☆ picoちゃん
こんばんは〜♪コメント&TB有難うございます!
そうなんですよね。様々な制約があったのかも?ですけど、もっと監督の好きにさせて欲しかったです。
ベン・ウィショー凄かったでしょ?本能で演じてるみたいなとこあって。
ぷぷっ。聖母様・・・まぁ・・イロイロ突込み所は他にもありますけど、その辺はあまり気にならなかったです(笑)
月の風 (2007/03/26 12:41 PM)
ダスティン・ホフマンもアラン・リックマンもあえて、存在感出してないのかもしれませんね。
この映画、ベン・ウィショーで決まりですから。

最近の映画を観てると、アメリカ映画ほど、言葉がいい加減というか。
こだわりを感じないというか。
モン基地の母 (2007/03/26 3:36 PM)
☆ 月の風さん
こんにちは〜
そっか。あえて存在感出してないのかもですね・・。
ベン・ウィショー良かったですよね☆
彼無くてはこの作品は有り得ない〜〜って思いました。

言葉は大事だと思うんですけどね(字幕にしろ 笑)
この作品に関してはやっぱフランス語が良かったですよー。









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パフューム ある人殺しの物語
パフューム ある人殺しの物語 2006独/ギャガ/147分・PG-12 ●監督、脚本、音楽:トム・ティクバ ●制作。脚本:ベルント・アイヒンガー ●出演:ベン・ウィショー レイチェル・ハード=ウッド アラン・リックマン ダスティン・ホフマン 世界42か国で訳され、推定
| おかぼれもん。 | 2007/03/16 9:15 PM |