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モン母が見た映画のご紹介、我が家の猫・フェレットの写真など♪
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蟲師
蟲師 (通常版)
蟲師 (通常版)


原作:漆原 友紀 『蟲師』
監督:大友克洋
出演:オダギリジョー、蒼井優、江角マキコ、大森南朋、リリィ、李麗仙、クノ真季子、守山玲愛、稲田英幸 他
公式HP
蟲師公式ブログ
コミック公式HP
2006年*日本*131分


レビュー
100年前の日本。そこには精霊でも幽霊でも物の怪でもない妖しい生き物“蟲”がいた。特定の人にしか見る事の出来ないこの蟲は時に人間に取り憑き不可解な自然現象をもたらす。そんな蟲の謎を紐解き、蟲に取り憑かれた人々を癒す能力を持つ者は“蟲師”と呼ばれた。ギンコはそんな蟲師の1人で自ら蟲を引寄せる体質ゆえに一つ所には長く留まる事が出来ず、日本中を旅しながら各地で人々を癒してきた・・。

蟲(むし)を感じたら
お知らせください。


平成15年度文化庁メディア芸術祭漫画部門優秀賞、平成18年度第30回講談社漫画賞一般部門受賞、文化庁日本のメディア芸術100選マンガ部門選出など輝かしい業績を誇る漆原 友紀氏の人気原作コミックはコチラ 1〜8巻
蟲師 (1)  アフタヌーンKC (255)  蟲師 8 (8)

原作に忠実、またそれ以上に原作の世界観を再現したTVアニメDVDはコチラ
其ノ壱〜其ノ漆が地上波放送分。其ノ捌、其ノ玖がBSで放送された26話まで
非常に素晴らしい作品になってます。オススメ!!!
蟲師 其ノ壱  蟲師 其ノ玖

ずぅーっと前から本屋さんで気になっていたこの「蟲師」。結局買わずにいたのですが、ようやく去年CSのフジチャンネルでアニメの方を見て(熊本は地上波では放送されなかったのです)「蟲師」の魅力に取り憑かれ、原作コミックを一気に読んだのですね。
*今年の2月にようやく待望の8巻が発売されました!
で、去年この作品の実写化という噂を聞き非常に楽しみにしていたのですけど、ギンコがオダジョーと聞いてオドロキ!(笑)カンヌの様子やら、少しずつ内容が見えてきて公開が楽しみだったのですが、なかなか観に行く機会が無くてようやく6日シネプレのレイトショーに行ってきました。
・・・長かった〜〜〜
この作品、あんまり評判は宜しくないようなのですが(笑)
でも思っていた以上に大友監督が原作のファンだという事もあって「蟲師」の世界観をよく表現していたなと思いました。
映像は勿論ですけど(ロケ大変だったかと)オダジョーのインタビューとか読むとセリフの言い方とか、間の空け方とか、そういう細かい部分にも監督ならではの拘りがあったみたいですね。
ただ、セリフが聞き取り難いシーンが幾つかあってそれが気になりましたが・・
ギンコが虚繭(うろまゆ)から(たまからの)手紙を出す前後の他の蟲師との会話とか・・終盤のぬいとのシーンとか(光酒←多分 を注ぐ時)・・聞き取れないのは私だけ?(笑)
(虚繭から出した手紙がボロボロなのには芸が細かい!って受けました)
DVDになったらちゃんと聞き取れるのかな?(笑)

不安だったオダジョーも思いの他ギンコになってたし(笑)主要キャストの皆さんがまた上手くて私は原作のイメージにとても合っていて良かったと思いました。
蒼井優ちゃんの淡幽も美麗でしたね〜♪もうちょっと登場させて欲しかったな。
たま役の李麗仙さんと虹郎役の大森南朋さんの「タマ・猫」「コロ・犬」的な駆け引きは原作に無いだけにかなり受けました!
虹郎、映画では大活躍です(笑)

予告を観た時に4〜5つ位?のエピソードが入ってるのは分かったのですが、原作同様完結していくのかどうなるのか?と思っていたら、完結しているのは「柔らかい角」だけで、あとの「眇の魚(すがめのうお)」「雨がくる虹がたつ」「筆の海」を上手く融合させてラストまで持っていく、いわば劇場版オリジナルストーリーになっていて成る程。と納得。
ただ・・「柔らかい角」はギンコの良さが出てるラストが好きなのでそれが入って無かったのは残念。でもリリィさんはイメージ通りでビックリ!上手いなぁ〜
(アニメの真火(コチラは男の子)をやった声優の子の声が可愛いんです♪)
個人的には第一話の「緑の座」とか好きだったんだけど(笑)
重要なエピソードである「眇の魚」の描き方は今ひとつイメージと違ったかな。
多少手を加えられたエピソードはあれはあれで悪くは無いって思いましたが・・。
原作を読んでらっしゃらない方には時間軸をいじってあるのでちょっと分かり難いかもしれないですね。

あと、あのストーリー展開であのラストだとやはり原作を知ってる、知らないに関係なく、ちょっと不満が残るのかな?って思いました。
虹郎をあそこまで登場させるのなら「雨がくる虹がたつ」のエピソードをもうちょっと活かしてなぜ彼が「虹」にあれほどまでに拘るのかという彼(と父親との)背景をキッチリ描いて彼と別れるシーンでエンディングにしたらもっと分かりやすかったのかな。と。(でも「虹蛇(こうだ)」のシーンは綺麗!)
ギンコにとっても重要な存在である「ぬい(江角マキコ)」に拘る監督の気持ちも分かるような気がするんだけど・・峠のシーンでぬいは終わりにしても良かったのかな。と思いました。

所詮2時間程でまとめた映画。
「蟲」と「人」との関わり方・・作品の魅力であるこの辺の描き方が希薄でしたね。
「蟲」によって翻弄される人間の様々な想い、希望、悲哀、それにギンコが介入し蟲との関係性を紐解き人々を癒し、諭し、自らも学び蟲を受け入れる。
生命の源である「蟲」とそれに関わった人々の人間ドラマである一方、決して蟲を退治(殺す)という事だけでなく蟲と共存するというギンコの魅力が描ききれてなかったのがちょっと残念。
何と言っても原作(アニメも)余韻の長く残るあの終わり方が魅力なのですが・・。
でも「蟲」の映像、風景、そして音楽は凄く良かったし、キャストも上手いし原作ファンである私でもその辺は満足できた作品になっていたと思います。
| モン基地の母 | 映画(ま行) | comments(8) | trackbacks(1) |
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HI-KO (2007/04/09 5:22 PM)
ご感想ありがとうございます^^
そうですか・・・そんな感じなのですねぇ。
終わり方が魅力なのに、それが感じられないっか。苦笑
私も最後の温かい終わり方が好きだったりします(笑)
もったいない感じ?^m^*
でもTVでやったら見ると思います。一応覚悟して見ますわ(爆)

以前観た、阿部寛さん主演の「奇談」と言う映画があるのですが。
こちらも漫画原作で原作者が諸星大二郎さんだったのですね。
原作読んでたから楽しみにしてたのに・・・_| ̄|○でしたよ(爆)
モン基地の母 (2007/04/09 9:56 PM)
☆ HI-KOちゃん
劇場版の終り方が悪いって事では無いのですけど、やっぱりギンコの魅力が描ききれてなかったように感じました。
3つのエピソードを一つにしてオリジナルなストーリーに仕立てたのは悪くないって思いましたが、それだけにちょっと焦点がボケたような感じで・・。どれかに絞って人物にもっと深みを持たせたら良かったのかなと。
監督の想いは充分伝わってきたのですが(笑)
でも非常に映像と音楽は良いです!これはオススメ。

「オラと一緒にパライソさぁ〜行くだぁ〜」
長老お妙の「はーなれの人間は・・」
しばらくモン基地とこの物真似をしてました(爆)
「奇談」私も今年DVDで観ましたよ〜
あらら〜〜でしたね(笑)
原作は読んだ事無かったのですが、塚本晋也監督の『ヒルコ 妖怪ハンター』が結構受けて(笑)コチラの原作者が同じ諸星さんだと後から知りました。
ヒルコでは阿部さん演じる稗田礼二郎を沢田研二が演じているんですがこっちの方がやたらチープ&シュールで面白かったです。
pico (2007/04/10 7:39 AM)
モン母さま、おはようございます!
TBありがとうございます。
ごらんになられたのですね。
そんなに不評でもないようなので、嬉しいです。

なるほど、ギンコはもっと魅力的なのですね。
私的には、あの蛍につつまれるあたたかな終わり方は、人と蟲との関わりが凝縮していて大満足だったのですが・・・
やはり原作&アニメをご覧になられてるとそうでもないのですね。

タマとコロ!おもしろかったですよね〜♪
あのなかでは、虹郎は本当にコロみたいで、ギンコの世話役と印象が強かったですね。
虹にこだわるエピソードは、私ももっと描いてほしかったなと思いました。
少しふれた父とのところとか・・・何となく虹と橋に思いいれがあったのかしら?
でもそうなると、ギンコの印象が薄れるからあのような展開になってしまったのかな?と思ったりです。

ふむ。やはり、みてみなくては!


モン基地の母 (2007/04/10 9:46 AM)
☆ picoちゃん
おはよーございます!こちらこそTB有難うございます。

ギンコがぬいを解き放したラストが不満という訳ではないのです。むしろ好きなのですけど、不評な意味が判った。って感じで(笑)
でもやっぱりギンコの良さが描ききれてないんです。
ま、制約のある映画だから仕方無いですよねー。

たま&コロのやり取りは面白かったです!
*子供の頃、コロって名前の犬を飼っていたし(爆)
虹郎があんなに関わってくるとは思って無かったのでこの辺のいじり具合は面白かったですね。
(原作は1話完結なんですよ。)
あ、虹郎のお父さんは橋大工さんなんです。虹蛇の事も元々はお父さんに纏わる事で・・・
やっぱり是非原作かアニメをご覧になられてもっと蟲師の魅力に取り憑かれて下さい!(笑)
pico (2007/04/10 10:46 AM)
再び、すみませ〜ん。
わ〜お父様、橋大工さんだったのですね。
私は、橋の人柱にでもなっていたという設定だったらどうしよう・・・(怖っ)
と勝手に想像をめぐらせながら、ひとりどきどきしてました。
そういう方向に進まなくてよかったです。(笑)

あと印象的だったのが、ラストの音入れ。
ぬいについてたあのおっさんが、二度叫び声をあげるところです。
最初とラストのあの演出の違いにいたく感動しました。
そうそう、音はあまり小さくは感じなかったです。
映画館の違いもあるのかも・・・?
赤目四十八滝の時は、DVDでききとりにくかったので、DVDのが更に音がよくないということもあるのかも?です。

この映画、ミュージックPVとか環境プロモーションみたいで、気持ちいいので買ってしまいそうです。^^

そうそう!お花見で適当にシャッターおしたら虹蛇の撮影に成功したんですよ♪
また、時間できたらアップします!
モン基地の母 (2007/04/10 3:48 PM)
☆ picoちゃん
ひぇ〜〜橋の人柱!!怖いけどその発想が面白い(笑)
確か腕の良い橋大工(ただの大工?)だったと記憶してます。
おおっ!!!虹蛇の撮影!!!楽しみにしてますね。
アニメでは昼だったような気がしましたが(記憶にない)でもあのシーンは綺麗で良かったです♪

シネプレのHDCSのあるスクリーンで上映されるという最後の日だったのでわざわざレイトにしたのですが・・
(音がすんごく良いのです!)
耳まで悪くなったのか?!オダジョーもうちょっはっきりしゃべれっ!と心の中で突っ込み(笑)監督の演出だと思うんだけどねー。
*赤目はDVD買ったのに、未だに全部観て無いんです(爆)
モン基地が居ない時に・・って思っているんですが・・

あのオッサン(原作にはいない)のシーンは印象的でしたね。
私はぬいに光酒をかけるギンコの優しさ(だと思う)が大好き!ここすごく印象に残ってます。
やっぱ大友監督は原作のファンなんだなぁ〜って改めてこのシーンを見て思いました。
HI-KO (2007/04/10 4:58 PM)
おらもパライソさ〜いくだ!(爆)
モン母さんもご覧になっていたのですね^^
原作が重たい感じなだけに、、、^^;
あとカメラアングルが悪すぎ!と相棒が怒ってました(観る気が失せるそうです)
沢田研二さんのは見て見たいです♪
奇談も「妖怪ハンター」なので・・・^^* TVでやらないかな〜爆

タマ&コロはそんなに面白かったのですか?笑
基本的に「タマさん」好きなので、タマコロを観てみたいです(^^*
私も子供の頃に飼っていた犬がコロでした(^m^*

蟲師、また(録画してあるやつ)見直そうっと♪ぷ
モン基地の母 (2007/04/10 10:43 PM)
☆ HI-KOちゃん
ははは。あれ、口癖になりますよ〜@パライソ
原作の方は重厚でファンの方も多いとレビュー書く時に知りました。
相棒殿は厳しいですねー(笑)
ヒルコ〜は結構グロイので要注意です。ニヤニヤ。

あ、HI-KOちゃんもコロさんを飼ってらしたのですね♪
私もたまさんは好きなんです。李麗仙さん良かったですよー。
映画では虹郎も一緒に狩房家へついて行くという設定になっていて、イロイロお手伝いするハメになるんです。
「コウロウ」を呼ぶのに「コロ」って感じでたまさんが呼んでこき使うのが面白くて(笑)
また虹郎役の大森さんが良い味出してるんですよ。
TVアニメは録画されたのですね。私はしてなかったので後悔してます(涙)









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