Cat Tail * cinema

モン母が見た映画のご紹介、我が家の猫・フェレットの写真など♪
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善き人のためのソナタ
善き人のためのソナタ スタンダード・エディション  善き人のためのソナタ グランド・エディション【初回限定生産】


監督・脚本:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演:ウルリッヒ・ミューエ、マルティナ・ゲデック、セバスチャン・コッホ、ウルリッヒ・トゥクール 他
公式HP
2006年*ドイツ*138分


レビュー
1984年、壁崩壊前の東ベルリン。国家保安省(シュタージ)の局員ヴィースラー大尉は国家に忠誠を誓う真面目で優秀な男。ある日彼は、反体制的疑いのある劇作家ドライマンとその同棲相手の舞台女優クリスタを監視し、反体制の証拠を掴むよう命じられる。さっそく盗聴器が仕掛けられヴィースラーは監視を始めるが、盗聴器を通じて音楽や文学を語り合い、深く愛し合う彼らの世界に知らず知らずのうちに共鳴していくのだった。

この曲を本気で聴いた者は、
悪人になれない


劇場で予告を観た時からとても良さそうだったのでずっと公開を楽しみにしていたのですが、イロイロ多忙でようやく11日モン基地の入学式(専門学校)の帰りに観に行ってきました。
2006年・第79回アカデミー賞「外国語映画賞」始め、数々の賞を受賞し、非常に評判も良いのでかなり期待していましたが、本当に噂通り素晴らしい作品!
綿密な取材と様々な記録文書のリサーチに4年もかけてこの作品を撮ったというフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督(と脚本)はこれが長編第1作目という33歳って・・若いっ!もう〜ビックリです。
(名前が長くて覚えられないのが難点 笑)
いや、非常に今後が楽しみな監督さんの出現ですねー♪

この作品、何と言ってもヴィースラー役のウルリッヒ・ミューエが素晴らしい!
国家に忠誠を捧げ、融通のきかない、あらゆる感情を押し殺した無表情の堅物という印象なのですが、盗聴器から届く向こう側の世界・・ドライマンとクリスタが語る愛の言葉、そして彼らや仲間達の自由な発想・・文化、芸術が彼の孤独な魂の琴線に触れ感情とは無縁だった彼の表情が少しずつ変化していく様子を抑えた演技で見事に表現していました。
ウルリッヒ・ミューエ自身も女優である妻から十数年間に渡り密告されていたという・・まるでこの作品のドライマンみたいな過去をお持ちなんですね。
そういう背景もあってこそ、演技にも深みが出たのかなーと思いました。

ほんの二十数年前に実際に行なわれていたという事実が非常に衝撃的。
自分でも知らない内に家族や愛する人、友人などから密告された人、また弱みを握られて少なからずも密告せざる得なかった立場の人達・・その想いは想像をはるかに絶します。
シュタージで盗聴する側、そして密告する側の人間も、密告された人間もベルリンの壁が崩壊してもなお深く残る心の大きな傷。
この作品ではそれまで長くタブー視されていたシュタージに触れ、監視国家において翻弄された人々の悲哀をそれぞれの立場からサスペンス要素も入れて見事に描いていると思いました。

HGW XX/7・・・
ヴィースラーの過去から解き放たれたような・・ちょっと誇らしげな表情。
希望の見える素晴らしいラストシーンに心を揺さぶられました。
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