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モン母が見た映画のご紹介、我が家の猫・フェレットの写真など♪
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インランド・エンパイア
インランド・エンパイア 通常版     デイヴィッド・リンチ インスタレーション/インランド・エンパイア+リンチ1 (初回限定生産)



監督・脚本:デヴィッド・リンチ
出演:ローラ・ダーン、ジェレミー・アイアンズ、ジャスティン・セロー、ハリー・ディーン・スタントン、ダイアン・ラッド、ウイリアム・H・メイシー、カロリーナ・グルシュツカ、クシシュトフ・マイフシャク、ジュリア・オーモンド、ピーター・J・ルーカス、エリック・クレーリー、裕木奈江、ナスターシャ・キンスキー、ローラ・ハリング、ローラ・エレナ・ハリング、ナオミ・ワッツ 他
公式HP
2006年*アメリカ・ポーランド・フランス*180分


レビュー
町の実力者である夫と豪邸に住んでいる女優ニッキー・グレースはある日不思議な訪問者から不気味な予言を聞く。予言通り新作映画の主演に抜擢され再起を狙うが、不倫を描いた「暗い明日の空の上で」は未完となったポーランド映画「47」のリメイクで主演二人が殺害されたという曰く付きの作品だった。撮影を進める内、映画の内容とリンクするようにニッキーは共演者のデヴォンと不倫に溺れていき、現実と映画の区別がつかなくなり・・・
2006年ベネチア映画祭 栄誉金獅子賞受賞

わたしも、世界も、乱れていく

サントラはコチラ
Inland Empire - Original Soundtracks
Inland Empire - Original Soundtracks
David Lynch

ずっと楽しみにしていた作品。コチラでもようやく10月6日からシネパラダイスさんで上映が始まったのですが終了時間が遅い為、翌日の事を考えて12日(金)にペアサービス(二人で2400円)を利用してモン基地と観に行ってきました。

観客は私達を入れて7名(爆)*カップル1組、若い男子1名、年配の女性2名
この年配の女性達・・・もしかして前の回の『TOKKO― 特攻 ―』とか、同館で行なわれる『韓流シネマフェスティバル2007』の上映と勘違いして劇場へ来たけど「あら、この時間じゃなかったのね。でも折角来たから」と観る事にしたのでは?とか「いや、もしかしたら昔からすっごいD・リンチのファンでワクワクしながら来たのかも?」とかモン基地と上映前から小声でめくるめく想像を働かせ、若い男子も金曜日はペアサービスデーなのに、一緒に来る女の子とかいなかったのかしらん?などど余計な事を心配したり。
・・ったく映画観る前から一体なにをしてんだか(爆)
(いや、D・リンチ監督作品をどんな方がご覧になるのかなと興味シンシンで)
実は映画から遠ざかっていた期間が結構長くて(結婚前とか子育て中とか)劇場でD・リンチ監督作品を観るのは今回が初めてなんですね。
あの不安を煽るような低音ノイズから独特のアプローチと色彩、質感とリンチワールドに引き込まれ、感無量で胸をフルフルさせながら最後まで(眠る事なく)見入ってしまいました(笑)
*モン基地は所々寝てたようですが(笑)途中寝てても訳がわかんないからあんまり大した影響は無かったよねーなんてケロリと言ってました(爆)

今回はフィルムから離れDVカムで好きな時に好きなようにイメージするまま撮り、撮った内容からまたアイデアが浮かび新しい展開が生まれ、そうやってでたらめな順番で撮ったものを1つの作品にまとめ上げ芸術作品にしたデヴィッド・リンチ監督の凄さを改めて実感。
本来なら脚本の段階で行なうべき作業をあえて撮影の中に取り入れたというのが実験的でとても面白かったですね。
以前、これからはデジタルで撮るとインタビューで仰っていたのを拝見した事があるのですが、フィルムならではの質感とか闇の深さとかあると思うので(素人なのでよく分かんないけど)ちょっと残念な気持ちもあります。

この「インランド・エンパイア」は
*HOLLYWOOD 女優:ニッキー・グレースの世界
*映画内映画「暗い明日の空の上で」の世界
*POLAD ロスト・ガールの世界
*映画内映画「47」の世界
*RABBITS 3人のウサギ人間の世界
この5つのパラレルワールドが時間軸を越え複雑に交錯し、私達をめくるめく映像と時間軸の迷宮に誘い自分が果たして起きているのか夢を見ているのか不思議な感覚にさせられるのですね。
3人のウサギ人間(ナオミ・ワッツ出てないなぁーと思ったら・・汗)が時間軸の中心地点というか、あの部屋の電話が例えば「マルホランド・ドライブ」のブルーボックス的な役割になっているのかな?と思いましたが人によっていかようにも解釈がつけられる訳で、もしかしたらリンチ監督曰く「A Woman In Trouble」という実にシンプルなものなのかもしれないですね。
終盤、ニッキーが時空を越え「47」の現場へ辿り着きロスト・ガールと邂逅するシーンは何だか良く分からないけどとても感動してしまいました。
(バックに流れていた美しい歌声がまた良かったですね。)

ローラ・ダーンが「自分が何を演じているのか全く分からなかったし、今でもそこは分からないまま」と仰ってましたが、演じてる本人さえよく分かんなくて監督と話し合いながら演じているのだから凡人な私が分かるはずもなく(笑)D・リンチ監督作品というのは頭で理解するものではなく、自分の感覚を研ぎ澄ませ体全体で感じ取る芸術作品鑑賞なのだと改めて実感した次第です。
私的には「マルホランド・ドライブ」の方が分かり易い作品でしたが。
やっぱローラ・ダーンは見事でしたね。ちょっと不気味な感じの訪問者グレイス・ザブリスキーの表情や喋り方がお気に入りでした(笑)

それにしてもD・リンチ監督というのはイメージした映像、夢(悪夢)を映像化にするのが素晴らしく上手いですね。
使われている音楽にしても然り。
この作品を劇場で観れて本当に良かったです。
また今後観る度に新たな発見や違う解釈が生まれてきてずっと楽しめる作品になりそうです。

*結局ナスターシャ・キンスキーがどこにいたのが最後まで目を皿のようにして観ていたのですが見つけられませんでした。ラストシーンにいたようですが・・
| モン基地の母 | 映画(あ行) | comments(2) | - |
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pico (2007/10/16 11:45 AM)
こんにちは。
お客さんの観察、私もします〜。おもしろいですよね。
年配の女性達と、ひとりぼっちの男子。ドラマができますね。
年配の方、大丈夫だったのかしら。。。
前に老夫婦が、真夜中の弥次喜多みにきてて、
私、あ〜〜ごめんなさいごめんなさい。となぜかこころの中で、老夫婦に謝ってました。(笑)

ニッキーとロストガールのシーン!
あそこは、泣けますよね〜。
そして、私、ラストも泣いてたので、ナスターシャ・キンスキーを見逃してしまったのです。
座ってた人なんでしょうか・・・
彼女をみるために、ちゃんと見直したいです。
実は彼女のシーンもちゃんと撮っていて、それをカットしているというのですから、ほんと恐るべしです。
スピンオフ続編がでてくれてもいいですね♪

あのおばちゃん。
リンチ映画にはよくでてきますよね。
あのしゃべり方って、逆回ししてるみたいなところが、またまた意味深。
アナグラムとかで、逆にするとどこかの言語で違う意味に聴こえるのか!?
などと深読みしてました。
迷宮はどこまでも続きます〜〜〜♪

モン基地の母 (2007/10/16 1:19 PM)
☆ picoちゃん
こんにちはー。
ぷぷ。真夜中の弥次喜多を老夫婦が・・picoちゃんのお気持ちよく分かります(笑)
映画が終わった後は全員無言だったので(カップルも)なんだか可笑しくて(笑)
違う意味?で皆さんの心の中に「インランド・エンパイア」が刻み込まれたのではないかと。

なんか、絶対DVDとかでじっくり観たいですよね!
N・キンスキーは私もソファー?に座ってた人かな?とか思ってましたが・・編集でカットしたとこがまたリンチの凄いトコですよね(笑)
そそ、あのおばちゃん。顔の造形がなんだかリンチしてて訛った英語がまた何とも神経を逆撫でするようなザワッとした感じが好きです♪

この作品とパンズ・ラビリンスを2晩続けて観たせいで迷宮でウロウロしててしばらく抜け出せそうにないです〜〜