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モン母が見た映画のご紹介、我が家の猫・フェレットの写真など♪
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サッド ヴァケイション
Sad Vacation


原作・脚本・監督:青山真治
出演:浅野忠信、石田えり、宮崎あおい、板谷由夏、中村嘉葎雄、オダギリジョー、光石研、斉藤陽一郎、辻香緒里、川津祐介、とよた真帆、嶋田久作、豊原功補、山口美也子、高良健吾 他
公式HP
2007年*日本*136分


レビュー
北九州の港で中国からの密航者達の手引きをしている健次(浅野忠信)は船内で父親を亡くしてしまった少年アチュンを連れて家へと逃げ帰る。健次はヤクザだった幼馴染から知的障害の妹ユリ(辻香緒里)を託され彼女と共に暮していた。一方、若戸大橋のたもとにある間宮運送にはかつてバスジャック事件の被害に遭った梢(宮崎あおい)が身を寄せていた。訳有りな流れ者達に職と住処を与えている社長・間宮(中村嘉葎雄)の妻・千代子(石田えり)は昔幼い健次を捨てていった母親、その人だった・・・。
青山真治監督が「Helpless」「EUREKA ユリイカ」に続く“北九州サーガ”の集大成として撮り上げた人間ドラマ。

すべてを包み込み美しく生きるゆるぎない女たちの物語。

原作はコチラ
サッド・ヴァケイション
サッド・ヴァケイション
青山 真治

素敵なサントラはコチラ
オリジナル・サウンドトラック「サッドヴァケイション」

待ちましたよー。今年のメインイベント(笑)ようやくコチラでも27日からの公開。
で、初日は青山真治監督の舞台挨拶付きという嬉しさ♪
しかも(通常料金で行くつもりだったけど)地元FM番組のチケットプレゼントに一応ダメ元で応募していたら、私とモン基地の分2枚当選するという幸運ぶり。
もう宝くじ当んなくてもいいや。って感じ(ウソ・・当って欲しいけど 爆)
という事でモン基地と27日Denkikanさんの初回上映に行ってきました。
「Helpless」   「EUREKA ユリイカ」
Helpless ユリイカ(EUREKA)
この2作品に続く“北九州サーガ”の集大成という事で先に原作の方が出ていたのですけど、内容を知らずに映画の方が観たかったので原作は未読。

何か、健次やユリ、秋彦と茂雄そして梢と久しぶりにスクリーンで再会する事が出来てそれだけで胸がフルフルとしていました。
前2作は残念ながら劇場での鑑賞が叶わなかったのでひとしおです。

自転車にアチュンを乗せて走り去る健次。ジョニー・サンダースの「Sad Vacation」をバックに空撮で見せる北九州の景色。オープニングクレジットからガツンって感じで引き込まれていきました。
相変わらず映像が良いですねー。全作通じて目に見えない薄いヴェールに包まれているような映像・色彩が好き♪

どちらかと言うと「Helpless」の続編という感じが強かったのですけど、父性を扱ったという前作(そうだったの? 笑)と違い今回は母性がテーマというような事を監督は話してらっしゃいましたが、千代子や梢、冴子といい優しさの裏側にそれまでの様々な(我が身に降りかかる)モノを受容し、ドンっと肝を据えたような揺るぎない強さを感じさせる女性陣が目を引きました。
やっぱり強烈だったのは石田えりさん演じた健次の母・千代子。
笑顔が怖かったですねー。したたかですねー。強いですねー。@淀川さん風
どんなに健次が抗うとしても太刀打ち出来ないほどの存在。
終盤で明らかにされる真実に打ちひしがれる健次の前にあの笑顔で「みぃんな あんたを待っとるけんね。」とサラリと言う所とか凄い。強いです。
子供を夫の元に残したという点は理解し難いのですがある意味尊敬します。
ユリイカから続く梢(宮崎あおい)も然り。
(千代子予備軍って感じで怖い気もしますが 笑)
背負うモノが大きければ大きい程それを受け入れる覚悟が出来た時、かくもこう人は強くなれるのでしょうか。そのあたりの描写が非常に良かったと思いました。

健次(浅野忠信)、ユリ(辻香緒里)、秋彦(斉藤陽一郎)、梢(宮崎あおい)茂雄(光石研)は前作と同じ役で出演しているのですが(光石さんはユリイカの方)10年後の彼らを改めてスクリーンで観て全く違和感無かったというか・・ごく自然に10年経って彼らがこうやって今は生活しているという感じでしたね。
*ユリは全然変わってなくてビックリ!
(辻香緒里さんが−見た目−変わってない。という事)

前2作を観て無くても分かるようにはなっていましたが、やっぱり最初の茂雄と秋彦の会話とか前作を観て無い方にはチンプンカンプンなのでは?と思いました。
何気なく沢井(役所広司)のその後が語られていたり(何となくあのラストで想像はしていましたが)梢や、彼女の兄・直樹(宮崎将)の事を話していたので。
(あのアドリブ全開な二人の会話は終盤も含め面白かったです!特に光石さんのネイティブな九州弁!劇場内も笑いがあちこちから聞こえてました)
所々に「Helpless」の映像を入れたり、その後の「あの場所」を秋彦が訪れているシーンが入っていたり。
健次がアチュンに与えたのがなぜウサギ(あの藤のカバン!)だったのとか。
これからこの作品をご覧になられる方は前2作を観てから行かれた方がより楽しめるかと思います。

唯一3作同じ役で出ている秋彦ですが「ユリイカ」では沢井に現実を突きつけたり(自分もあんな目に遭っていたのによくコチラ側に留まっていたなと)今回もちょっと一線引いた位置から見てるような所が面白かったんですけど、本作では少しお笑い担当?っぽい役回りで勿体無いなーと(笑)
今回新たに参加されてる中村嘉葎雄さん他、キャストが素晴らしかったですね。
オダジョーも立ち位置をわきまえた演技でさすがだなと。
弟役の高良君も尖った感じが昔の健次をちょっと思い出させて良かったです。

上映後に青山監督の舞台挨拶があったのですが、何と寝坊して(正直に告白されました 笑)JR1本次のになったので少し遅れて劇場へいそいそと入って来られショルダーバッグも斜め掛けしたまんまマイクを手に挨拶されてました(笑)
監督ってTVとかネットで見たまんま。全く変わらないって感じでしたよー。
翌日28日に青山監督のリスペクトする鈴木則文監督のトークショー&上映会が予定されていたのですが、恥ずかしがりやの鈴木監督がサインを断る真似したりとか(爆)でも実は写真撮られるのは好きだから。という事を教えて下さったりお茶目な一面も。
今回も阿蘇で(天候待ちの為)2日程粘って(映画で流れるのはほんの数秒なんだけど)前作のラストシーンに使用した場所を撮ったりしたんだそうで、キャストも偶然だけど殆ど福岡出身(高良君と石田さん、照明の中村さんは熊本♪)になったと仰ってました。
今はフランスのパリ郊外に建設されている劇場で上映する作品を現地で(通訳一人連れキャスト他フランスのスタッフで)撮る予定なのだそうです。
私個人としては、これで健次達と別れるのはちょっと寂しい気持ちで一杯。
また彼らの内の誰かで作品を撮って欲しいなと密かに思っているのでした。
| モン基地の母 | 映画(さ行) | comments(2) | - |
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pico (2007/10/30 7:24 PM)
ふわわっ。長い〜〜〜♪
モン母さまの思い入れが伝わりますぅううう。
なるほど、ウサギのバッグにもちゃんと意味があるのですね。
なるほど、皆さん、九州ご出身でいらっしゃるのですね。
ふと、思ったのですが、全体のカラーが黄砂を思わせるような、でも日本ですし・・・あれは、九州カラーなのかもしれませんね。
ジャパンブルーってありますけど、新たなカラーなのかも。

淀川さん風〜。モン母さま、お茶目すぎです。(笑
でも、ほんと怖かっです。怖いですね。怖いですね。コワイデスネ。。。ぶるる

でも、彼らのその後は気になるので、次作品、とってもらわねべ!ですね。
モン基地の母 (2007/10/30 10:22 PM)
☆ picoちゃん
ぎょっ!ほんと・・ダラダラと長いですね(汗)
*気が付かなかった(爆)

「Helpless」をご覧になる前にイロイロ書いちゃってすみません(汗)
プロデューサーも監督も光石さんも板谷さんも北九州出身なんですって。高良君は熊本ですが、幼稚園は青山監督と同じとか(20年程後だけど 笑)
北九州って工場が多いから結構霞んでるって感じがするんです。なので黄砂を思わせるってとこ合ってるかも。
やっぱりあのカラーは北九州独特なのかもですね。

母は強しって言うけど千代子は怖いですよね。
青山監督もお茶目でしたよ(笑)
あ”っ!監督にその後があるか質問すれば良かったです・・うぅ。