Cat Tail * cinema

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潜水服は蝶の夢を見る
潜水服は蝶の夢を見る 特別版【初回限定生産】 [DVD]


原作:ジャン=ドミニク・ボービー『潜水服は蝶の夢を見る』
監督:ジュリアン・シュナーベル
出演:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズ、アンヌ・コンシニ、パトリック・シュネ、ニエル・アルストリュプ、オラツ・ロペス・ヘルメンディア、マリナ・ハンズ、マックス・フォン・シドー、イザック・ド・バンコレ、ジャン=ピエール・カッセル 他
公式HP
2007年*フランス・アメリカ*112分


レビュー
Amazon.co.jp
左目のまばたきだけで自伝を執筆。奇跡のような実話を、リリカルな映像も盛り込んで綴っていく。雑誌「ELLE」の編集長であるジャン=ドミニクが、突然の脳梗塞を起こし、左目しか動かせない肉体になってしまう。理学療法士とのリハビリによって、彼はまばたきでアルファベットを指示する方法を覚える。新しいコミュニケーション方法で、生きる希望を見出すのだった。

ぼくは生きている。
話せず、身体は動かないが、 確実に生きている。


原作はコチラ
潜水服は蝶の夢を見る
潜水服は蝶の夢を見る
ジャン=ドミニック ボービー

2007年カンヌ国際映画祭をTVで見て以来、ずっと公開を楽しみにしていた作品。コチラでもよーやく3月8日から上映が始まりモン基地と12日のレディースデーに行ってきました♪
ジュリアン・シュナーベル監督作品という事である程度の期待はあったのですけど、もう〜期待していた以上に素晴らしく、想像以上に美しい芸術作品!
恥ずかしながら原作の事は全く知らなかったのですね。
でも映画祭の様子やCSの番組などである程度の予備知識はあったのですが、あまり観る前にイロイロ知るのもイヤなので予告なども殆ど観ていなかったのです。
なので映像がぼやけたり、人物がフレームアウトしたり、コチラを覗き込まれたり・・3週間の昏睡状態から目覚めたジャン・ドミニク=ボビーの視線で捉えたファーストショットから意表を突かれ、様々なアプローチで捉えた斬新な映像、質感そしてその美しさに最後まで魅了されっぱなしでした。
絵筆をカメラに、キャンパスをスクリーンに変えジャン=ドーの視線とイマジネーションの世界を画家ならではのセンスで見事に表現されていて、それはもう期待以上。ヤヌス・カミンスキーの撮影も見事。
作品に使われている音楽のセンスもさすがです♪

妻と子供とは離れているけれど、愛する恋人がいてELLE誌の名編集長として仕事も順風満帆な人生を謳歌していた彼に突然襲い掛かった病魔。
脳梗塞で倒れ、昏睡状態から目覚めた彼に伝えられた病名は「ロックト・インシンドローム―閉じ込め症候群」
彼の視線、内なる声。スクリーンを観ている私達も置かれている状況を彼と共に理解していくわけですが、意識は元のままなのに話す事も身体を動かす事もできないという現実を突きつけられた時の心の持ちようは想像を絶するものがあります。
オープニングでは海へ崩れ落ちる氷河が映し出され「僕の人生は小さな失敗の連続だった」と語るジャン=ドー。

言語、四肢の自由を奪われた彼に残された「思い出」と「想像力」
そして唯一動かせる左眼。
「潜水服」から抜け出し思考は蝶になり自由に羽ばたく事ができる。
『健康な時には私は生きていなかった。存在しているという意識が低く、極めて表面的だった。しかし私は再生した時、“蝶の視点”を持ち復活し、自己を認識する存在として生まれ変わった』

なんというその魂のしなやかさ!
現在の自分をあるがまま受け止め「自分を憐れむのをやめた」彼が「まばたき」というコミュニケーションを身につけ自己(人間性)と向き合う決心をするその姿勢には深く深く感銘を受けました。
「尊厳死」を選んだ「海を飛ぶ夢」のラモンの事がふと頭をよぎりましたが、それも一つの決断かもしれないけれど、どうしても私には共感出来ない部分があったのですね。
しかし、初めてジャン=ドーの姿が映りそのグリグリと動く血走った左眼がアップになった時、その生命力「人間の尊厳」そのものを目の当りにし鳥肌が立つほど衝撃を受けました。

彼を演じたマチュー・アマルリック凄いです。
聞くところによると、もしかしたらジョニー様が演じたかもしれない?という・・
パイレーツなんて中断して是非とも演じて欲しかったです〜〜〜
フランス語を話すジョニー様を見てみたかった。
*余談ですが、監督の前作「夜になるまえに」のジョニー様。出番は少なかったけどあの女装がインパクト強くて未だに脳裏にこびりついてる(笑)

時にユーモラスに、シニカルなジャン=ドーの内なる声。
身体の自由を奪われても尚、自分を取り巻く女性を夢見る彼。
健康でいた頃には疎ましかった「父の日」に母親に連れられた子ども達と共に過ごす浜辺。口元から流れる涎をそっと拭き取る息子。
悔やまれた日々も「蝶」となって再生し、自己を、家族の愛、恋人、友人の愛を取り戻す事ができた。多分そういう意味合いでエンドロールでは(逆回転で)氷河が元に戻っていく映像が使われているのだと思うのですね。
決して安易なお涙頂戴的なものではなく、ジャン・ドミニク=ボビーという人物を真っ向から捉え「自己と向き合う」真摯な姿勢、人間の魂のしなやかさ、強さを斬新で美しい映像で綴った素晴らしい作品だったと思います。
こんなに美しい作品は久しく観てなかったです。劇場で観れて本当に良かった♪
もっともっと多くの人がこの作品を通じて彼の生き様を知って欲しいと思いました。
| モン基地の母 | 映画(さ行) | comments(2) | - |
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pico (2008/03/18 2:33 PM)
わあああああ。
どばどばどばーっと甦ってきましたよ。
もう1回みたいですぅううううう。
いや、何度でもっ!!!(鼻息荒いっ。笑)
ジョニー様は残念ですけど、もしかしたら、他を圧倒してしまうので、マチューでもよかったのかな?とも思ったり、でも、ジョニー様もみてみたい・・と、どっちつかず。(笑)
そいsて、マチューが、キアヌ・リーブスっぽくって、この人、こんなにかっこよかったかしらん。と、どきどきときめいてました。
原作も読んでみたのですが、また、違った味わいでよかったです。原作も映画もどちらもよい作品は少ないので、その点においても素晴らしいと思いました。
原作には、「涎をたらすのなら、カシミヤで」というくだりがあって(映画にもあったかもですが、失念)そのあたりの誇りを決して失わない伊達男っぷりに心底ほれこみました。
かっこいい生き様ですよね〜〜〜(ぽー)
モン基地の母 (2008/03/18 11:14 PM)
☆ picoちゃん
本当はこの記事をアップした後すぐにpicoちゃんのレビューを拝見させて頂こうと思っていたのですが、今日は(会社の)PCの入れ替え作業があってネット落ちし、残業で8時過ぎに帰ってきたのでした(汗)

私も、もう一度劇場で観たいのですけど・・なんと「ヒトラーの贋札」「エンジェル」が公開中なので叶わないかもです。

そそ、マチューってジャン=ドーのイメージに合っててカッコ良かったし、結果彼が良かったのかもですね。
さすが、原作もお読みになられたのですね。
カシミア・・あの時は祖母の涎を拭いてあげた事を思い出していてボロボロ泣いていたので彼のセリフは良く覚えてないんです(笑)言ってたような気もしますが・・
本当にカッコ良い生き様ですね。素敵すぎです♪