Cat Tail * cinema

モン母が見た映画のご紹介、我が家の猫・フェレットの写真など♪
<< May 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
★ きょうのてんき ★
PROFILE
SEARCH
<< 子供の日 | main | アフタースクール >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | - | - |
ノーカントリー
ノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディション
ノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディション


原作:コーマック・マッカーシー 『血と暴力の国』
監督・脚本:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
出演:トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ウディ・ハレルソン、ケリー・マクドナルド 他
公式HP
2007年*アメリカ*122分*R-15


レビュー
80年代、テキサスの人里離れた荒涼とした土地で狩りをしていたルウェリン・モスは偶然銃撃戦が行われたらしい麻薬取引の現場を発見。数名の死体が横たわる現場近くで200万ドルという大金を発見し、そのまま持ち去ってしまった彼はこの瞬間から殺し屋シガーに命を狙われる事になる。一方、老保安官ベルもモスが最悪の事態に巻き込まれた事を知り彼の行方を追い始める・・。


第80回アカデミー賞 作品賞・監督賞・助演男優賞(ハビエル・バルデム)・脚色賞と実に主要4部門も受賞。
2007年のカンヌ映画祭の時に初めてこの作品の事を知って、まず映画の内容どうのこうの言う前に、やっぱハビエル・バルデムの髪型がえらい気になって仕方無い作品でした(爆)
4月は仕事を含めてイロイロと忙しくしていて結局先月も劇場では1本も映画を観に行く事ができず、そうこうしている内に観たかった作品はことごとく上映終了や観れない時間帯に変わっていてショック。
久しぶりに気になっていたこの作品を14日のレディースデーにTOHOシネマズ光の森にモン基地と観に行ってきました。
これはコーエン兄弟にとって初の原作からの映画化らしいですけど、原作は未読なので映画との違いは分かりませんが非常に面白かったですね。
アカデミー賞というよりもカンヌ国際映画祭向き?な雰囲気の作品という印象。

とにかく冷酷非情な殺し屋、ストイックなまでに自分の信念に従って仕事をこなすアントン・シガー(ハビエル・バルデム)の存在感は凄かった。
で、凄すぎて何だか超越した存在なんですよね。
それはモスとシガーを追う保安官ベル・・今やジョージア宇宙人の方が馴染みありますが(笑)トミー・リー・ジョーンズも同じようにちょっと枠の外にいるような存在。

―――以下映画の内容に触れています―――

金を持ち逃げしたモス、人の物に手を出した制裁を下すべく彼を追うシガー、そして常に彼らに追いつけないベル。
祖父の時代からずっと保安官で父の背中を見ながら自分も保安官になったが、時は流れ人の価値観も変わり理解できない不条理な事件ばかりが増えていく。

ベトナムの帰還兵でもあるモスはどこか心に闇を持っている感じがありましたが、銃撃戦の現場で息も絶え絶えの男から「水をくれ」と言われ結局は他人の金は持ち去ったけど非情な人間にはなりきれずに夜中水を持って現場に舞い戻ってしまい取り返しのつかない事態に陥るわけですね。狡猾にシガーの手を何とかすり抜けてきて結構そのあたりが緊張感たっぷりで見入ってしまいましたが結局あっけなく妻との待ち合わせである空港近くで殺されてしまい、その後の展開もドア1枚隔ててようやくベルとシガーの対峙でドキドキしても結局何も起こらず、このあたりの演出はコーエン兄弟風というかビックリ。

モスとの約束通り自らのルールに従い彼の妻カーラの元へ行ったシガー。
人の生死はコインの裏表で決まってしまうものじゃないと頑なにシガーの言い分に虚勢を張って反論し「決めるのはあなた自身よ」と言い放した彼女も玄関でシガーが靴の裏をみるあたり、やはり殺されたんだ。と分からせる演出は上手です。
シガーがその帰りに信号無視の車にぶっつけられて酷い怪我を負っても、これは自分のルールに従った結果なのだから仕方ないというような表情で淡々と寄ってきた少年からシャツを買いそれで腕を吊って立ち去る姿にはゾッとしました。

「NO COUNTRY FOR OLD MEN」
老いてしまった者の住む国などない。
理由もなく、たまたまそこに居ただけでいとも簡単に人を殺してしまうような不条理な事件が多発している現代。ベルじゃないけど、何?!この事件はっ?とTVニュース見ながらぼやいてしまいます。
邦題「ノーカントリー」よりも原題のままの方が分かりやすいですよね。

ラストの夢の話まで、音楽なしで緊張感たっぷり観客を引っ張っていくあたりはさすが。見応えのある作品でした。
| モン基地の母 | 映画(な行) | comments(0) | - |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | - | - |