Cat Tail * cinema

モン母が見た映画のご紹介、我が家の猫・フェレットの写真など♪
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ぐるりのこと。
ぐるりのこと。 [DVD]
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原作・脚本・監督:橋口亮輔
出演:木村多江、リリー・フランキー、倍賞美津子、寺島進、安藤玉恵、柄本明、八嶋智人、寺田農、木村祐一、斎藤洋介、温水洋一、峯村リエ、山中崇、加瀬亮、光石研、田辺誠一、横山めぐみ、片岡礼子、新井浩文 他
主題歌:Akeboshi 『Peruna』
公式HP
2008年*日本*140分


レビュー
1993年7月。小さな出版社に勤める何事に関しても几帳面な妻・翔子と先輩の紹介で法廷画家の仕事を始めた優しいが優柔不断で女にだらしない夫・カナオ。初めての子供の誕生を控え、それなりに幸せだったが生まれたばかりの子供を亡くすという悲劇から少しずつ翔子は心を病んでいく。そんな翔子を静かに見つめ続けるカナオもまた法廷では様々な事件を目の当たりにしていくのだった・・。

めんどうくさいけど、いとおしい。
いろいろあるけど、一緒にいたい。


CSの番組で紹介された時に観たい!って思っていて、ようやくコチラでも劇場公開が始まり7月30日のレディースデーにDenkikanさんへ一人で観に行ってきました。
なかなか感想をまとめきれずにいる内に、バタバタしていてすっかりレビューを書くのが遅くなってしまいました(汗)
橋口監督の前作『ハッシュ』は未見なのですが、その後監督自身の経験や様々な出来事からヒントを得て生まれた作品だったのですね。
とにかく映画初主演という木村多江さんが素晴らしかったし、リリー・フランキーさんもすっごく自然体で良かった♪
二人の会話は本当にリアルで監督の意図するようにドキュメンタリー風な印象・・普通の夫婦の部屋を覗いてるみたいな感じを受けました。
まさに翔子は木村多江さんだし、カナオはリリー・フランキーさん以外有り得ないし、脇を固める俳優さん達も素敵なキャスティングだったと思いました。

翔子が生まれてまもない娘を亡くし(流産か?その辺りの描写は全く無いのですが)罪の意識をずっと心に抱え込んでいた時、引越しの荷物の中に偶然見つけたカナオのスケッチが決定的なものになり少しずつ心を病んでいく様子――蜘蛛のエピソードや書店でのサイン会で周りの穏やかな雰囲気とは真反対の翔子のピリピリしている様子が彼女の想像を絶する深い悲しみや絶望感を非常によく表していたと思います。

法廷で裁かれる90年代前後の実際に起こった連続幼女誘拐殺人事件からオウム真理教による地下鉄サリン事件を思わせる数々の裁判を通して尊い命を奪ってしまった加害者を含め被害者家族、周囲の人々の様々な人間模様を映し出し法廷画家としてあくまでも「傍観者」としてその場に存在するカナオ。一見頼り無い感じだけれどいつも穏やかで感情を露にする事なく何事も一線引いた立ち位置から物事を見ている風な感じは多分後半で明らかになってくる自身の身に起きた悲しい出来事に起因しているのだと思うのですね。
様々な事件の裏側を目の当たりにしながら、自身も子供を亡くしその事で次第に心を病んでいく翔子を寡黙に優しく包み込むように変わらず側で見守り続けるという事がどれ程難しいことか。10年に及ぶカナオと翔子の悲しみと苦しみを乗り越えた軌跡を見て人と人との繋がり方というものを改めて考えさせられました。
監督の前作『ハッシュ』も機会があれば是非観てみたいと思います。
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